日本は長年デフレが続いていました。
デフレとは、物価が下がることです。物価が下がるということは、お金の価値がモノの価値に対して上がることを意味します。つまり、何もしなくても、お金の価値が自然と上がっていく状況。
これが1995年以降最近までの日本の状況でした。
では世界各国はどうでしょうか? 同じ先進国であるG7の状況をみてみましょう。
1980年を100とした場合、2021年はどうなっているかというと…
日本137に対して、米国は321、英国は353、ドイツは222、イタリアはなんと511!
日本はこの約40年間、物価は37%しか上昇していませんが、先進各国は2~5倍以上物価が上昇しているということがわかります。
米国では、コロナ後の経済回復から、インフレ率が5%以上上昇しています。このインフレが今度も続いていくのかは、世界が注目しています。
日本にいると、毎年物価が上がっていく、ということ自体が信じられないような雰囲気ですが、世界では物価は上がっていくものとして認識されているのです。
日本の常識は世界の常識ではない、ということですね。
今、日本では目標インフレ率を2%として、国は緩やかなインフレを目指しています。今後日本が世界水準に近づいていくのか、注視していく必要がありますね。