こんにちは。FPの工藤清美です。
現在コロナショックにより、世界の株価は大きく下落しました。
ただ、このようにマーケットを大きく動かす危機は、過去に何度も起こっています。
過去の主な危機の概要と日米の株価の動きをみてみましょう。
1)ブラックマンデー
/1987年10月
香港を発端としった株価大暴落。プラザ合意やイラン・イラク戦争など、様々な要因がからみ、金融不安へ。
2)アジア通貨危機
/1997~1998年
アジア各国の急激な通貨下落により、アジア経済は大打撃。
3)米・同時多発テロ
/2001年9月
テロ組織アルカイダによる米国同時多発テロ事件。対テロ組織との闘いが始まる。
4)ITバブル崩壊
/2000~2003年
米国でIT関連株式のバブルが崩壊。世界不況をもたらす。
5)世界金融危機
/2008~2010年
低所得者向け住宅ローン、サブプライム・ローン問題が発端となり、米国の住宅バブルが崩壊。
大手証券会社リーマン・ブラザーズが破綻。世界的な金融危機に陥った。
6)コロナショック
/2020~
新型コロナウィルスのパンデミックが発生。
では、まだ記憶に新しい世界金融危機(リーマンショック)と今回のコロナショックを比較してみましょう。
上記は、ショック直近の最高値と最安値を比較したものです。
世界金融危機時の株価は、米ダウ平均で-54%、日経平均ではなんと-61%も下落しました。
そして、株価が底につくまでの期間は、米国では1年半、日本では1年ほどかかっています。
一方、今回のコロナショックでは、今のところ、ダウ平均で-37%、日経平均で-31%の下落となっています(2020年4月16日現在)。
そして、その期間は、米国では約1か月、日本では約2か月しかかかっていません。
今回は、世界金融危機の時よりも急激に株価が下落している、ということがわかります。
そして、今のところですが、株価の回復も急激のようです。
今後どうなるかはわかりませんが、引き続き動きを慎重に見ていきたいと思います。