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①ライフプランとは

『ライフプラン』って何だと思いますか?ライフプランを作ると、どんな効果があると思いますか?

ライフプランを考えることは、人生を考えることです。
ライフプランを作ると、行き当たりばったりの人生ではなく、主体的に自分の人生について考え、実現していくことができるようになります。 では、ライフプランとは何なのか、どんな効果があるのかをみていきましょう。

さて、あなたはどのような人生を送りたいですか?
誰と一緒に住み、どこで暮らし、どんな生活をしていきたいですか?

仕事は・・・、どんな仕事をしていきたいですか?どのようなスタイルで働きたいですか?いつまで働きたいですか?どのくらい稼ぎたいですか?海外で働きたいという人、東京から離れたくないという人もいるでしょう。あなたはどうしたいですか?

家族は・・・、どのように暮らしていきたいですか?一人で自由に暮らしていきたという人もいれば、たくさんの子どもたちとわいわい暮らしていきたい、という人もいるでしょう。誕生日にはちょっとしたお祝いをしたり、時には高級なレストランでお食事をしたり、海外旅行もいいですよね。

住まいは・・・、便利な都会に住みたいですか?それとも、田舎でのんびりと暮らしていきますか?海の見えるところ、海外に住みたいという人もいるでしょう。

お子さまにはどのような教育を受けさせたいですか?

人にはいろんな『やりたいこと』があります。『こうなりたい!』という思いを実現するには、具体的にイメージすることが大切です。人は自分が考えていないこと、イメージしていないことを実現することはできません。将来を具体的にイメージする一つの方法として、ライフプランを作ることはとても効果的なのです。

こんな人生を送りたい、そんな思いが明確になったら、次に、それらを実現するためには、どのくらいのお金が必要かを考えてみましょう。やりたいことを『思い』だけではなく、『現実的なもの』にしていくには、資金面も重要です。
やりたいことをしながら、100歳までお金が尽きることなく生きていけそうですか?
ライフプランでは、やりたいことをお金の面から視覚化し、具体的に考えていきます。

例えば・・・
ライフプランを作れば、やりたいことを実現しながら100歳まで生きていくには、『最低でも収入はこのくらいは必要だよね』とか、『〇歳まで働けば大丈夫そうだよね』ということが分かります。
そして、『ちょっと資産が足りないかも…』ということがわかれば、資金をショートさせないためにはどうすればいいのか、対策を考えることができます。

  • 収入を増やすことはできないか
  • 支出を減らすことはできないか
  • 運用することはできないか

日々の収支をコントロールするだけで、資金不足を解消することができるかもしれません。
資産運用を取り入れることにより、金融資産を増やすことができるかもしれません。
こうやって、夢を現実的なものにしていきます。
将来を具体的にイメージし、実際にかかる費用を試算してみる。そして、やりたいことを実現するにはどうすればいいか、対策をたててみる。 やりたいこと(ゴール)から逆算していけば、今から将来までの道筋がみえてきます。
ゴールまでの道筋が見えれば、お金の不安はなくなります。
お金の不安がなくなれば、ゴールに向かって進むスピードも速くなります。思う存分、やりたいことをやっていけばいいのです。
ライフプランを考えるということは、あなた自身がどのような人生を送りたいのか、そして、それをどう実現していくかを考えることなのです。

まとめ

  • ライフプランを考えることは、人生を考えること
  • ライフプランでは、やりたいことをお金の面から視覚化し、具体的な対策を考えることができる
  • ライフプランを作れば、お金の不安が消え、夢が現実化しやすくなる

②人的資本と金融資本

自分の資産を築いていくものには、「人的資本」と「金融資本」というものがあります。

「人的資本」とは、「生きている間に稼ぐ力」のこと。そして、「金融資本」とは、自分自身で働きながら積み上げていく金銭的な資産をいいます。

人的資本、つまり「稼ぐ力」は、社会人となり働き始めたころ、つまり20代が一番高くなります。なぜなら、若者は稼ぐための能力はまだ低いかもしれないけれど、働ける時間がたくさんあるからです。

そして、歳を重ねるごとに時間は確実に減っていき、人的資本も少しずつ減少していきます。人的資本は(表1)のように、時間とともに下がっていくのです。
そして、会社員の場合は、退職と同時に人的資本はゼロとなります。

ただ、人的資本の減少の度合い、つまりラインの傾きは、一人ひとり異なります。年齢とともに大きく減少していく人もいれば、それほど減少しない人もいます。

人生をより豊かにするためには、この人的資本をできるだけ減少させないようにすること、つまり、「稼ぐ力」の下がる傾度をできるだけなだらかにしてあげることがとても重要です。

では、どうすれば人的資本の減少を最小限に留めることができるのでしょうか?
人的資本とは、あなた自身の知識や教養といった精神的能力、健康や体力といった身体的能力、そして、幅広い人脈といった社会的能力、そして、働ける時間から成り立っています。

ということは、これらの精神的能力、身体的能力、社会的能力をより高めること、そして、働く時間を伸ばしてあげることにより、稼ぐ力を高めることができるはずです。
本などを読み知識をつけたり、勉強をし資格を取ったりすることで、あなたの精神的能力を高めるという方法もあります。ただし、やみくもに、あれも、これも、と勉強するのは、情報メタボになってしまう可能性があります。

学んだことは無駄にはならないと思います。が、「稼ぐ力」ということにフォーカスするのであれば、「将来どうなりたいのか」というゴールを見定めて、「学ぶことを選ぶ」ということも重要かもしれません。

私自身は、金融知識ということにフォーカスして、CFPの資格をとったり、大学院に行ってファイナンスMBAを取得したりしてきました。初めから起業することまでは考えていませんでしたが、金融の専門家ということにフォーカスしていたことが、自分の精神的能力を高めることにつながったような気がします。

様々な場所に行き、新たな人脈を広げたり、良い関係性をつくることもとても重要ですよね。良好な人間関係は、社会的能力を高めることにつながります。
ただ、人脈づくりも人により方法は異なると思います。幅広く様々な人とつながっている人もいれば、それほど広くはないけれど深い関係性を築いている人もいます。

これもどちらが良いというのではなく、自分が心地よい方法で良いのではないでしょうか?自分の得意でない方法をやったとしても、結局は苦しくなってしまいます。ただ大事なのは、ちょっとだけ意識的に人との関係性を築いていくということだと私は考えています。

適度な運動をしたり、食事に気を配ることは、身体的能力を高めるためには必要なことですよね。健康でなければ、稼ぐことはできません。

そして、働く時間も大切です。

60歳で収入が途絶えてしまう方、65歳まで収入がある方、70歳以降も働き続ける方では、人的資本の下がり方は大きく変わってきます。
私は仕事柄様々な方のキャッシュ・フロー(資産推移)表を見ていますが、やはり「いつまで収入を得続けられるか」でリタイア後の収支は大きく変わってきます。特にリタイア後は数万円の収入でも、その差はとても大きくなります。

人的資本の引き上げ方は一人ひとり異なります。

あなた自身がどのような方法で人的資本を引き上げていきたいのか、ぜひ考えてみてください。
そして、その方法を見付けるためには、自分自身を知ることがとても重要だと思います。
あなたはどのような性格ですか?どのようなことが好きですか?どのようなことが得意ですか?
分析が好きですか?人との交流が好きですか?人を引っ張るタイプですか?人を支えるタイプですか?

自分自身を知り、自分の得意なことをより強化することができれば、きっと人的資本を引き上げることができるはずです。
現役時代の今から、人的資本について考え、準備をすることができれば、きっと、あなたの描いたゴールが近づいてくるはずです。

まとめ

人的資本とは「生きている間に稼ぐ力」のこと 人的資本は、若いときは高く、年齢を重ねるごとに減少していく 人的資本を引き上げるために、自分を知り、好きなこと、得意なことを伸ばしていこう


③自分を知る

理想の資産形成を実現したいなら、まずは自分を知ることがとても重要です。
自分を知るとはどういう意味なのか、具体的にみていきましょう。

自分を知るとは

  • 自分の性格や価値観について知る
  • 自分のやりたいこと、将来の夢や希望について知る
  • 自分が既に持っている権利について知る
  • 自分の保有している資産について知る

理想の資産形成を実践するには、これらのことをまず把握する必要があります。あなたはどこまで自分のことが分かっていますか?

資産形成は資産形成自体が目的ではありません。資産を築いてどうしたいのか?どのような人生を送りたいのか?ここが重要ですよね?
自分自身に問いかける、まずはここからスタートです

自分の性格や価値観について知る
性格や価値観が資産形成に関係あるのだろうか?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
あります。とても重要な要素です。

まず、性格を知ることにより、自分が日々生活する上での思考パターン、行動パターンがわかります。
また、自分の好きなこと、得意なことを知ることより、より人的資本(稼ぐ力)を高めることもできます。
人的資本を高めることできれば、資産形成をより理想に近づけることができるようになります。

そして、資産運用を行っていく上で、どのくらいのリスクが取れそうなのか、どのような方法で運用した方が良いのか、どのような商品が適しているのか、ということも分かってきます。

自分の性格を知ることにより、自分に適した資産形成の方法がわかり、資産形成のスピードを上げることが可能となるのです。

価値観とは、あなた自身が何を大切にしているのかということです。

「家族との時間を大切にしていきたい」「仕事で成功したい」「世のなかに認められたい」「社会貢献をしていきたい」などなど、人により大切にしていることは異なると思います。

もしも、「家族との時間を大切にしたい」と思っている人が、収入はとても多いかもしれないけれど、仕事が忙しく家族との時間が全くとれないということでは、それは幸せとはいえないのではないでしょうか? また、忙しすぎて健康を害してしまっても、幸せとはいえません。
お金は重要かもしれないけれど、お金だけでは幸せにはなれません。
自分の価値観にあった働き方、資産形成の方法を見付け実現していくことこそが、本当の幸せな人生の実現につながるのだと思います。

自分のやりたいこと、将来の夢や希望について知る
あなたは、将来どのような人生を送りたいですか?

理想の人生は自分で作っていくものです。ただし、それを実現するためには、しっかりとプランを立てる必要があります。
プランの立てるには、自分がどうなりたいのか、どのような生活を送っていきたいのか、をより具体的にイメージしていくことが重要です。

会社員の方で「将来は会社に縛られず、自分のやりたいことを仕事にし、自由に生活していきたい」というのならば、定期的な収入がある今、将来の起業のためにしっかりと資産形成をすること、そして将来起業するための人脈作りやノウハウの習得が必要かもしれません。

「子供にはやりたいことをやらせてあげたい」というのならば、そうできるように、住居費とのバランスを考えたり、世帯収入を上げたりということを行う必要があるかもしれません。

「リタイア後は、たまには海外旅行に行ったりして、ゆとりのある生活を送りたい」というのならば、将来どのくらいのリタイア資産が必要となるのかを計算し、その資金を現役のうちに積み上げていかなければなりません。

一人ひとり理想の人生は異なります。自分はどのような人生を送りたいのか、ぜひ、今から考えてみてください。そして、それを実現するためには今どうすればよいのかを考え、今から準備をしていきましょう。

自分が既に持っている権利について知る
資産形成でまず把握したいのは、理想の人生を生きていくうえで、自分で築くべき資産はどのくらい必要なのか、ということです。
ここを判断するには、三角形のルール「公助、共助、自助」の考え方を知る必要があります。

日本には、様々な公的な保障があります。これは、あなたが受けることができる権利です。

あなたは、65歳から亡くなるまでの間ずっと受給し続けられる年金の額をご存じですか?
稼ぎ頭の世帯主が亡くなったときに、どのくらい遺族年金を受けられるのかご存じですか?
病気やケガで医療費が高額になったときに、どのような保障が受けられるかご存じですか?
病気やケガで長期で会社を休まなければならなくなったときに、どのような保障を受けられるかご存じですか?

まず、自分自身が既に持っている権利をしっかりと把握しましょう。会社員の方は、会社がサポートしてくれる福利厚生制度も、ぜひ、確認してみてください。将来受け取れる退職金や企業年金の額は、あなたの資産形成においてとても重要な要素となります。

自分で準備すべき資産は、必要な額から「公助」「共助」部分を差し引いた、「自助」部分になります。公助とは国が保障してくれる部分、共助とは会社などが保障してくれる部分です。自助部分の金額を知るには、公助、共助部分をまず知る必要があります。

日本の公的な保障は、意外としっかりとしています。それを把握せずに不要な民間保険などに過剰に加入してしまうことは、資産形成のスピードを遅らせることにもつながります。

今からでも遅くはありません。ぜひ、自分の持っている権利をしっかりと確認してみてください。

自分の保有している資産について知る
あなたは、自分が今どのくらいの資産を、どのような形で保有しているのか、把握していますか?これから資産を築いてこうと思っているのであれば、まず、現状を知ることが必要です。

自分の資産を把握するために、まずは、資産一覧表を作成してみましょう。

資産一覧表とは、どの金融機関に、どのような形で、いくら保有しているのか、というものを一覧にしたものをいいます。
どのような形で…とは、普通預金、定期預金、米ドル預金などの預金の種類、投資などをしている方は、国内債券、国内株式、先進国債券、先進国株式…等、資産の種類がわかるように、一覧表を作成するとよいでしょう。全ての資産を一覧で把握しておくと、資産全体の動きを理解するのにとても役に立ちます。

そして、次に負債なども考慮した家計のバランスシートを作成してみましょう。バランスシートとは↓のようなものです。

バランスシートは、負債の含めたあなたの資産全体の状況を把握することができます。
そして、将来的に純資産をいかに増やしていくかを考えながら、負債と資産のバランスを考えていくことが重要となります。

次に、家計の収支を把握しましょう。

どのくらいの収入が入ってきて、どのくらい使っていて、どのくらい貯まっているのか?または減っているのか?
月単位、そして、年単位の収支を確認してみましょう。年間収支を確認することにより、毎年どのくらい貯蓄できているのか、要は、毎年どのくらい資産形成ができているのかが具体的にわかってきます。

年間収支が確認できたら、「このままいったら理想とする資産形成が可能なのか?」という将来の資産状況がある程度わかってきます。このままの状況で理想とする資産形成ができそうならそのままやっていけばよいし、ダメそうなら、何らかの見直しが必要ということになります。
まずは、今後の資産形成の方向性を見極めるためにも、家計のバランスシートと収支の把握はとても重要です。

まとめ

  • 自分の性格や価値観を知ることで、自分にあった資産形成の方法を知ることができる。
  • 将来の夢や希望を具体的にイメージし、今から準備をする。
  • 自分で準備する資産は公助、共助を差し引いた自助部分。公助、共助がわからなければ自分で築くべき資産額もわからない。
  • 家計のバランスシート、年間の収支を把握し、資産形成の方向性を見極める。

④資産形成を最適化し、効率的に資産形成を行う。

資産形成をスピードアップさせたいなら、資産を最適化していく必要があります。資産の最適化を、家計・運用・ライフプランの3つの視点から検討していきましょう。具体的には…

  • 家計の見直し
  • 保険の見直し
  • 住宅ローンの見直し
  • 預貯金と運用資産の配分の見直し
  • 運用商品の見直し

などがあります。
あなたのライフプランを実現するためにはどうすればよいのかを第一に考えながら、資産の形を整えていきましょう。

◆家計の見直し
家計管理は、まずは月単位で収支を確認します。

ここで大事なのは、いくら入ってきて、いくら出ていっているのかを把握すること。毎月どのくらいプラス(マイナス)になるのかを把握していきます。
この時点では、何にいくら支出したのか、という細かな項目は必要ありません。詳細な内容よりも、まずは毎月のお金の流れを把握してみましょう。

現役世代の方は、毎月どれだけプラスにできるのか? プラスにできる額を増やすことはできないのか?
リタイア世代の方は、どれだけ取り崩さなければならないのか? そして、取り崩す額を減らすことができないのか?などを検討してみてください。

次に年単位の収支を確認します。

毎年どのくらいの貯蓄ができそうですか?
毎年のお金の流れが分かれば、5年後、10年後の資産残高の推移を予測できるようになります。

まずは、お金の流れをしっかりと確認しましょう。
そして、無駄なところは節約するなどをし、毎月、毎年の貯蓄額を増やしていきましょう。

◆保険の見直し
保険の見直しは、以下の点を確認していきます。

  • 万が一の時の保障が十分確保されているのか
  • 過剰に保険に加入していないか
  • 現在加入している保険は、他の商品と比較して割高ではないか

保険貧乏になっていませんか?
過剰に保険に加入してしまうと、それだけ資産形成に回せるお金が減ってしまいます。保険への過剰加入は、資産形成を遅らせる要因の一つなのです。
とはいっても、万が一のときに路頭に迷うようでは困ります。万が一のときには、どういった生活を送りたいのかを考えながら、必要保障額を検討していきましょう。
例えば、ご主人が亡くなったとき…

  • 残された家族はどこに住むのか?今の家に住み続けるのか?転居するのか?実家に帰るのか?
  • 奥様の仕事をどうするのか?今よりも収入を増やせる余地はあるのか?
  • 子どもの進路はどうするのか?私立にこだわらず、公立でもよいのか?

などなど、万が一の時の生活を具体的にイメージし、必要保障額を見積もってみましょう。

全てのリスクを保険でカバーすることはできません。自己資金でカバーする部分、保険でカバーする部分を考えながら、必要な部分だけを保険でカバーしていきましょう。

◆住宅ローンの見直し
住宅ローンの見直しも重要です。現在、変動金利は0.5%を切っている金融機関がたくさんあります。上手に住宅ローンの見直しができれば、総支払額を数百万円減額できる可能性もあります。
ただし、住宅ローンの見直しは、金利だけでなく、手数料等の総支払額から比較してみてくださいね。

◆預貯金と運用資産の配分の見直し
まだまだ、保有金融資産が預貯金に偏っている方が多くおられます。預貯金ではお金は増えません。

むしろ、インフレなどが起これば、資産価値は目減りしてしまいます。 預貯金だけで持つリスクを認識することも重要です。
ライフプランを考えながら、お金は時間軸で、短期・中期・長期に分けて管理していきます。

短期資金:1年分の支出額を預貯金で保有しましょう。これは生活費、万が一の時のお金になります。いつでも現金化して使えることが重要です。まず、この短期資金を確保することが最優先です。

中期資金:あなたのライフプランの中から、10年以内に予定されている支出額を中期資金として確保しましょう。今、10年分貯まっていなくても、必要になるまでに貯めていければ大丈夫。しっかりと計画的に貯めていきましょう。
中期資金は、確実に貯める、減らさない、ということが重要です。なので、定期預金や国債など、確実性の高いもので保有していきます。

長期資金:ここは、しばらく使う予定のないお金となります。ここで、収益性を求めて資産運用をしていきます。
どのくらいのリターンを求めていくのか?これは、あなたのライフプランから考えていきます。将来、どのくらいの資産が必要なのか、というゴールから逆算し、資産配分を考えていきましょう。

◆運用商品の見直し
既に運用商品をお持ちの方は、それらの商品が資産配分の面から適切か?コストの面から割高ではないか?などを確認しながら見直していきます。

資産配分はリスク・リターンの9割を決めると言われています。分散投資の面から、偏っていないかどうかも確認してみましょう。

コスト面も重要です。投資信託などには毎年差し引かれるコストがあります。
年間のリターンが5%あったとしても、2%のコストを毎年差し引かれてしまえば、あなたが得られるリターンは3%にしかなりません。もしも、0.1%のコストのものに変えられたら、毎年あなたが得られるリターンは4.9%になります。

ちなみに、1000万円を5%で30年間運用した場合、コスト2%のもので運用した場合と、コスト0.1%のもので運用した場合とでは、その差は1700万円以上にもなります。

資産運用では1%、2%のコストの差が、とても大きな資産の差になってくるのです。

◆資産を最適化し、資産形成のスピードをあげていく!
資産形成のスピードを上げたいなら、運用だけでもダメ、家計管理だけでもダメ。家計・運用・ライフプランを考慮しつつ、資産を最適化していく必要があります。

木を見るのではなく、森を見る。

是非、資産の全体最適を心がけてみてくださいね。

まとめ

  • 資産形成をスピードアップさせたいなら、資産を最適化する。
  • 資産の最適化は、家計・運用・ライフプランの3つの視点から検討する

⑤家計を2つの視点から考える

支出のコントロールには、大きく分けて2つの視点があります。1つは、「日々の支出をコントロールする」ということ。そして、もう一つは、「人生の3大支出をコントロールする」ということです。それぞれ、みてみましょう。

◆日々の支出をコントロールする
まずは、日々の支出についてです。

日々の支出のコントロールは、ゴール(やりたいこと、夢)を実現するためには、毎年どのくらい資産を積み上げていけばいいのか、という視点から考えていきます。そして、現状とのギャップを認識してみましょう。

今だけをみるのではなく、将来から今をみていく、これがゴールベース資産形成ではとても重要です。

例)
年齢30歳
現在の預貯金 500万円
65歳時点のゴール 5000万円

上記の例をみてみましょう。ゴールが「65歳時点で5000万円を貯めたい」というものだったとします。
今の貯蓄額は500万円、65歳まで35年間あります。
単に貯蓄だけをしていった場合は、毎月10万円積み立てたとしても、65歳時点で4700万円です。
確かに、ゴールには近づいていますが、「月10万円の積立は難しい」というケースもあるかもしれません。

では、仮に利回り3%で運用したとすると、毎月5万円の積立で、35年後には5000万円を達成することができます。
毎月5万円の積立で、ゴールの5000万円が達成できるとわかれば、「その5万円をどのように作っていくか」ということを考えていきます。
そして、無駄遣いをしているところがあれば切り詰める、固定費を見直すなど、細かな対策を考えていきます。このような順番で、日々の収支をコントロールしていきます。

ゴールが明確になれば、やるべき行動も明確になります。そして、「節約をする」という行為も、「将来の5000万円のため!」というゴールが明確であれば、それほど苦しいものではないはずです。

理想と現実でどのくらいのギャップがあるのか、そのギャップは努力で埋められる程度なのか、を考えてみましょう。また、運用した場合、運用しなかった場合、などいくつかのケースを検討してみることも必要です。

◆人生の3大支出をコントロールする
次に、「人生の3大支出」という視点から、お金について考えていきます。

人生の3大支出とは、「教育費」「住居費」「老後のお金」です。この3大支出は、どこかに大きく偏ってしまうと、どこかが足りなくなってしまう可能性があります。人生の3大支出は、バランスがとても重要なのです。

例えば、子どもにたくさん習い事をさせたり、私立に通わせたりして、支出が大きく教育費に偏ってしまった場合、住宅ローンの支払いが厳しくなったり、希望の住宅が購入できなくなったりする可能性があります。

逆に、子どもが小さいときに住宅ローンを借りれるだけ借りてしまうと、子どもの教育費が一番かかる大学時の支払いが苦しくなってしまう、ということも考えられます。

そして、教育費、住居費にお金をかけすぎてしまい、現役時代に十分な資産をつくれなかった場合には、老後のお金が足りなくなってしまう、ということにもなりかねません。退職を間近にしてそのことに気が付いたとしても、もうそのときには手遅れ…ということにもなりかねません。

また、今は晩婚化が進んでいるため、子どもが大学に進学するときに世帯主が退職を迎え、老後のお金を貯える時間がない、という現象も起きています。
人生の3大支出のうち、何にどれだけお金をかけていくのかを決めるには、それぞれのご家庭の価値観、考え方がとても重要です。ぜひ、ご家庭、ご夫婦で話し合い、価値観を共有してみて下さい。そして、ゴールの優先順位を確認してみましょう。

人生の3大支出のうち、何にどれだけお金が必要なのか、どれだけお金をかけられるのか、を把握することも大切です。
必要なものにはしっかりとお金をかけ、必要のないものはやめる、きりつめる、という取捨選択も、ゴールを手に入れるための一つの方法です。
「人生の3大支出」という大きな視点から、支出をコントロールするという方法も、ぜひ取り入れてみてください。

まとめ

  • 支出のコンロトールには「日々の支出のコントロール」と「人生3大支出のコントロール」の2つの視点がある
  • 日々の支出のコントロールは、ゴールから逆算して考える
  • 人生3大支出のコントロールは、価値観、優先順位が大切