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②時間分散をすればいつ投資を始めても怖くない

時間分散とは

分散投資には大きくわけて、資産の分散と時間の分散があります。
ここでは「時間分散」についてみてみましょう。
時間分散投資とは、手持ちのお金を一度に全て投資するのではなく、投資をするタイミングを分ける投資手法をいいます。
毎月コツコツ、一定額を投資していく積立投資をイメージするとわかりやすいかもしれません。
では、時間分散にはどのような効果があるのでしょうか?
【図表1】時間分散投資のイメージ図(青いラインは日経平均株価)

例えば、毎月1万円ずつ日経平均株価に投資したとしましょう。日経平均株価は毎日価格が動いています。
時間分散投資をした場合、日経平均株価が1万円のときに購入できる量は、株価が2万円になったときに購入できる量の2倍になります。
価格が安いときはたくさんの量を、価格が高いときは少ない量を購入する、ということを自動的に行っていく、これが時間分散投資です。
また、時間分散のもう一つの特徴は、投資を始めた時の価格が、パフォーマンスにあまり影響しない、という点です
「投資をした後、価格が下がるのが怖い」という声をよく耳にします。
しかし、価格が今、高いのか安いのかは、今は分かりません。
時間分散投資 では、最初に高値で購入してしまい、その後価格が下がってしまったとしても、価格が下がったときにはたくさんの量を購入していることになります。
取得価格も平均化されるため、投資を続けていくにつれ、最初の高値の影響はどんどん小さくなります。
そして、価格が上向いたときには、リターンが大きくプラスになりやすい傾向にあります。
このような時間分散の効果、つまり、投資の原理原則を知っていれば、価格が下がったとしても怖くないのではないでしょうか?
日経平均最高値のときに時間分散投資をはじめたら?
では、具体的にシミュレーションをしてみましょう。
バブル絶頂期の1989年12月末、日経平均株価の最高値は、38915.87円でした。
では、そのときから投資を始めたとします。そして、毎月1万円の積立投資を続けたとしましょう。そうすると、今どうなっているのでしょうか?
【図表2】

【図表2】のように、2020年9月末時点でみると、累計の投資額は370万円です。そして、リターンは…? なんと、223万円のプラスとなります。
9月末時点の日経平均株価終値は23185.12円でした。価格ではまだ6割程度しか戻っていません。しかし、結果は1.6倍以上になっているというわけです。
日経平均株価は、バブル崩壊後、ずっと低迷していました。そして、バブル時の最高値を未だ更新できていません。
しかし、コツコツと積立投資をしていた場合は、しっかりとプラスになっているのです。
右肩上がりの場合は一括投資の方が有利
しかし、時間分散は、残念ながら万能な投資方法ではありません。
時間分散は、価格がV字回復した時には、とても強い投資方法です。
しかし、価格が右肩上がり一直線、つまりずっと上がり続けているような場合には、最初に一括で投資をしていた方が、パフォーマンスは良くなります。
価格が安いときにたくさんの額を投資をしておく方が、その後の値上がりの恩恵を大きく受けることができるのです。
ただし、価格がずっと右肩上がりになるかどうかは、わかりませんよね。
あくまでもこれば結果論ということになります。
【図表3】

時間分散は、現役世代には適した投資手法
これから資産を築いていこうという方にとっては、時間分散はとても適した投資方法になります。
給与の一部を少しずつ積立投資をしていくことにより、価格の変動にも対応しつつ、しっかりと資産を築いていくことができるでしょう。
一方で、資産家の方にとっては適さない投資手法となります。なぜなら、遊ばせてしまう資産が多くなってしまうからです。
例えば、余裕資金が5000万円ある方が、毎月1万円ずつ投資をしたとしましょう。
年間で投資できる金額は12万円です。
残りの4988万円は遊ばせてしまっているということになります。これではあまりにも非効率です。
投資には、その方一人ひとり、適した方法があります。
100人いたら100通りの方法があります。
自分に適した方法を取り入れ資産を築いていくという事が、賢く資産を築いていく上ではとても重要ではないでしょうか?

まとめ

  • 時間分散投資とは、投資するタイミングを分けること
  • 時間分散投資は、価格がV字に動いた時に強い投資手法
  • 価格が右肩上がりの場合は、一括投資の方が有利
  • 時間分散投資は、これから資産を築いていく現役世代にとっては適した投資手法
  • 時間分散投資は、資産家にとっては逆に非効率
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