【専業主婦から大学院生へ】
大学が経済学部だったのもあり、経済にはもともと興味がありました。二人の子育て中も、株を売ったり買ったり…
ただ、当時はFPではなかったため、特に戦略的に資産形成をしていたわけではありません。
なんとなくの資産管理。いきあたりばったりの資産運用。
だから、増えない。株式投資がうまくいっても、資産全体が増えない…。
今考えれば当たり前です。
資産全体を増やしたいなら、運用資産だけをみていてもダメです。家計、運用、ライフプランといった様々な側面から全体最適を考えていかなければいけません。
ただ、当時はなぜ増えないのかがわかりませんでした。
そこで、一度きちんと学んでみよう、と思いFPの勉強を始めました。
そして更に、フルタイムでの再就職先として、銀行のディーリングルームで働くことになりました。
ここで目のあたりにしたプロの資産運用。
資産運用の奥深さを知り、更にファイナンスについて体系的に学ぶことを決意!
早稲田大学大学院ファイナンス研究科(現、早稲田大学ビジネススクール)に入学し、社会人大学院生に…。
専業主婦時代とは打って変わって、母、妻、会社員、大学院生という一人4役をこなす大忙しの日々が始まりました。
当時FPの上級資格であるCFP(R)は既に取得していましたが、やはり、内容、難易度が全然違います。周りにいる同期は金融界のプロばかり!ついていくのが必死でした。
しかし、その甲斐あり、大学院時代に書いた論文で日本FP学会賞を頂くまでに成長することができました。
大学院での2年間の経験、そして、金融界の一流の方々との出会いは、私の人生についての考え方、そして、キャリアを大きく変えることになりました。この2年間がなければ、今の私はないといっても過言ではありません。
【米国FPとの出会い】
大学院修了とともに、2012年にFPとして独立。ゼロからのスタートでしたが、様々な方に助けられ、比較的順調に仕事が入るようになっていました。
ただ、この頃はFPとして本当に何をしたいのか、という軸が定まっていなかったような気がします。
大きな転機となったのは、FP有志と米国に視察に行ったことです。
米国は、FP業としては先進国です。
米国では当たり前のように、若い方から年長者までが、FPと一緒に資産形成を実現していることに衝撃を受けました。
米国では、長期的にFPがお客様の資産形成をサポートするのが一般的です。その深い関係性を見て、「これだ!」と思いました。
数回の面談で提案だけしても、お客様の行動はなかなか変わりません。行動を変えなければ資産を築くことはできません。行動が変わるように、しっかりと資産形成の仕組みを作り上げサポートすること、これがとても重要だと気が付いたのです。
お客様自身に理想の人生を送っていただくこと、これが最終目的です。そのために資産を戦略的に築いていく。そのお手伝いをするのが、私の役割だと思っています。
給与も増えにくい、年金だけでは十分ではない、そして、世界一の長寿国である日本では、ゴールを定め資産を戦略的に築いていく、ゴールベース資産形成が必要、そう思っています。
【ゴールベース資産形成を日本中に広げて生きたい】
私は、ひとりでも多くの方にゴールベースの資産形成を実践していただき、理想の人生を実現していただきたいと願っています。
過去20年の間に、個人の金融資産は米国では3倍以上に増えています。しかし、日本はその半分も増えていません。
日本中の人たちが、自分のゴールを見据え、しっかりと資産形成をすることができれば、きっと日本の未来も明るくなるはずです。
その一助となれたら、とてもうれしく思います。
株式会社エフピーブラッサム
代表取締役 工藤清美